« かもすぞ | TOP | まいあ Maia SWAN act II 【1】 »
東京ラブストーリー
作:紫門ふみ
昨年末、2年半つきあった男に裏切り続けられたことが発覚し破局。
涙が枯れるまで泣いて、ふと、今なら『東京ラブストーリー』に共感できるかもと思って読み返した。
4年ぶりくらいに。
前回は『同級生』『あすなろ白書』『東京ラブストーリー』を立て続けに読み返す紫門ふみフェス。
フェスでは、『同級生』が心のベストテンに乱入。
10代の頃はただなんとなく読んでいた内容が、それから少し経験を重ねた20代では主人公の二人がちょうど自分のハタチのときと重なって、どんな恋愛マンガよりも身近に感じた。
紫門作品は20代以降向けのマンガだったのだと痛感した。
『同級生』は私の読んだ紫門作品ではベスト。
『あすなろ白書』は要所要所で共感できた気がする。
けど、この『東京ラブストーリー』は、マンガのドラマ化のハシリ、超有名作品だったが年をとってもちっともピンとこなかった。
で、今回はというと、
”今なら関口さとみの気持ちがわかるんじゃないか”なんて思って読み返したけど、逆に実体験が強烈過ぎて”共感”からは遠ざかってしまった。
なおかつ、紫門ふみは実体験から描いていないんじゃないか。
男に強烈に裏切られたことがないんじゃないかとの疑念さえ抱いている。
私の傷がまだ癒えていないのが原因か、三上くんが幸せになることがどうしても許せない。
浮気男は謝りもしない。
それは当たっている。
でもどうして懺悔もしない男を幸せにしてあげるのだろう。
自分のペンひとつでどうにでもなるのに。
”親に愛されなかった”暗い過去がそうさせているようなニュアンスで描いているものの、裏切りを許せるものでは到底ないし。
図らずも私が不意に大粒の涙をこぼしてしまった台詞がひとつ
カンチ&さとみ、三上&長崎がポール・マッカートニーのコンサートで会ってしまった帰り道
さとみのことを”お姫様”だと言ったカンチにさとみが
「(私は)うすよごれてみすぼらしい、ただの女よ。」
のひとこと。
さとみは三上の浮気を知っててガマンしていたから自己判断とはいえ、私まで、男に裏切られ、謝罪もされず、自分のプライドをズタズタにされて傷つき果てたのに、ボロ雑巾のように形容されて惨めだった。
3巻の作者あとがきで、紫門ふみが
”私が男だったら三上くんを目指す”と書いていたことにもひっかかった。
作者の中ではそりゃ三上くんが浮気をする理由も、気持ちもわかっているのかもしれないけど、本当に裏切られてたらそんなこと思うかな。
実際、さとみみたいな女もいない。というか会ったことがない。
恨み言ひとつ言わない女なんて逆に怖い。
女はみんな鬼。
ちなみに、カンチみたいな男は滅多にいないし、リカにはまったく感情移入できず。
・・・それは、私が東京で暮らしたことがないから?
舞台が東京で、ラブストーリーで、『東京ラブストーリー』っていうのはいいね。
私が求める”共感”は東京で暮らして始めて手に入れる資格を得るのかもしれない。
いろいろあったけど、結局私は作者のチョイスミスを犯した。
読むなら内田春菊だったかも。
posted by fukumimi : 2007年02月27日 22:29

