« バガボンド【23】 | TOP | プライド【6】 »

ニューヨーク・ニューヨーク

な行

ニューヨーク・ニューヨーク


作:羅川真里茂


タイトルの通り、舞台がニューヨークってところがやっぱり少女漫画だ。
同性愛者のケインとメルの話しなんだけど、マンガだけじゃなく、映画も大好きな私は、ゲイの人を主題に扱ったものも何度も観た事があるので、話の内容自体には新しい感動も衝撃もなかった。


なかったけど、これが”花ゆめ”に連載されていたことには軽い衝撃を受けた。
”花ゆめ”といえば、他誌とは一線を画す多少マニアックな作品が多いんだけど、そうは言っても読者層のほとんどが中・高生。連載当時の読者はショッキングだったかも。かくいう私も連載当時は女子高生。読むのはそれから数年後だけど。


ストーリーは、ゲイの人たちが抱える問題なんかを上手に上手にちりばめている。
きっと、リアル過ぎたら少女漫画にならないし、遠慮して描いたら羅川真里茂が伝えたかったことがほとんど伝わらなかっただろう。
どちらに偏ることもなく、いい線で描けてる感じがする。
そして、最後のエピソードで読者を気持ちよく送り出してくれる。


ただ、これは男同士の恋愛ものだからまだ読めたのであって、男女の恋愛なら単なるベタベタカップルの話になってしまうし、男同士ということにそんなに新鮮味もなかった私はむず痒い照れくささを感じながら読む羽目になった。
しかも、たまに出てくる誰でも知ってるような英語がそんな気持ちに拍車をかけた。
”なぜそこを英語に?”と何度思ったことか。
怒りや侮蔑の激しい表現を英語にするのはまだわかる。
しかし「Can I help you?」なんてどっちでもいいでしょ?しかもその応えはいきなり日本語。


良くも悪くもまさに『ニューヨーク・ニューヨーク』ってカンジ。

posted by fukumimi : 2006年08月14日 15:53


COMMENT

COMMENT FORM




保存しますか?


 
Copyright © 2006 fuku33 All Rights Reserved.