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バガボンド【23】
作:井上雄彦
早くも23巻が発売され、途中しばらく休載していたことを考えれば連載スタートからかなりの年月が経っている。
井上雄彦を好きな漫画家の一人に挙げ、バガボンドも毎巻買い集めながら、未だに原作の吉川英治『宮本武蔵』を読んでいないなんて笑わせやがる。
なんて強く思ったのは、佐々木小次郎を迎えに行って、小次郎と剣を抜いて対峙した御池っておっさんの台詞がきっかけ。
”強い いったいどれほど”
”知りたい そのために生きてきた 気がする”
”そのために生きてきた”なんて、命を懸けて戦うことのない現代女性の私には思いつきもしない。
男でも、命を懸けて真剣勝負をしてる人なんていないんだから。
特殊な生業の方々や、スポーツ選手なんかはこんな風に思う時があるのかもしれないけど。
孫 悟空が”(強)つええやつ”と戦う時にワクワクしてたのと同じノリだったりもするのだろうか。
”武士”がいないこの現代で、武士の心を推し量るのは簡単じゃない。
井上雄彦は、 甲野善紀という武術家と『武』という対談集を出したりもしているので、今作を描くにあたってかなり深く武士や剣術や時代背景やらを勉強したことは間違いない。
剣の道をひたすらに進む武士の気持ちを、かなり捉えているように感じる。
自分の想像を超える程の強い人間と対峙した時、自分の生き死にを忘れるほどに相手の強さを知りたいと思う気持ちを、この台詞にこめたのは誰なのか。
それが知りたくなった。
posted by fukumimi : 2006年08月12日 22:07


