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プライド【1】〜【5】

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プライド (5)


のっけから一条ゆかりも言うように、オペラ歌手を目指す女の子二人を軸に描いているが『オペラの話し』ではない。
一条ゆかりにしか描けないような、プロとしての女としての人間としての”プライド”の話し。


実際、史緒みたいな女の子は羨まれるばかりでみんなに好かれるってタイプではないと思う。
私も金持ちのボンやお嬢は苦手。
性格が悪いわけではないけど、プライドが鬼のように高く、鈍い。いわゆる空気が読めない子。
だからって萌も好かれるタイプではない。
でも、貧乏人が卑屈になって屈折してしまう気持ちがわからなくもない。しかもオカンがあれではね。
アントニオに裏切られてますます卑屈になっていくんだろうな。可哀想で見ていられない。好きになれないけど。


史緒も神野氏との結婚が上手くいくわけない。
蘭丸との別離を経験して史緒の歌に深みが増したシーンがポイント。
アーティストにとって感性の豊かさがどれほど重要であるか、今後はそのプロセスを上手に描いて欲しい。


対照的な二人のヒロインに共感を覚えることなんて出来ないんだけど、一条ゆかり哲学には納得させられる。
”等身大”とか”リアリティー”とかそういうものを表現するようなキャラクターをいつも描いてはいない。しかしそのメッセージには作者の内面や私生活が滲み出るほどの力強さがある。

恋愛少女漫画家



『恋愛少女漫画家』という一条ゆかりのエッセイは一条マンガを読む上で必読の書!
”自由と孤独はセットになっている”という言葉は、20代前半だった私に少なからず影響を及ぼした。
『砂の城』を描いたときはどうだったか、とか自身の恋愛観などが書かれていてそういう思想が色濃く作品に反映されていることがよくわかる。


一条マンガにハズレなし。
今後も買い揃える!


posted by fukumimi : 2006年05月03日 12:33


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